2012年2月 1日 (水)

寿岳 潤 先生のこと

天文教育普及研究会の会誌「天文教育」で、寿岳 潤 先生がご逝去されたことを知りました。昨秋のことだったようです。
寿岳先生は、日本における地球外知的生命体探査の第一人者として知られる、著名な天文学者です。

といっても、特に個人的に面識があったわけではありません。
大学のときに取った一般教養科目(天文学概論だったかな?)の先生だったというだけ。
しかも、当時は有名な先生だということを全く知らず、なんとなく単位のためだけに聴講していたのでした・・・

でも、そのお名前と講義は、今でも強烈に憶えています。

文系理系問わず、多くの学生が聴講する人気科目だったので、教室は階段席のかなり広い場所でした。
とある講義で、先生は大きな黒板の右端に太陽を描き、そこから左端まで線を引き、そこに(当時太陽系最遠の惑星だった)冥王星を描きました。
そして、
「これが太陽系の大きさだとすると、一番近い恒星の場所というのは・・・」
と言いながら、先生は線を引き続けたのです。
その線は黒板をはみ出し、壁に、そしてドアに・・・ついに先生は、チョークで線を引きながらドアの外に出て行ってしまいました!

教室内は騒然。

しばらくして、教室に戻ってきた先生は言いました。
「一番近い恒星を描こうと思ったけど、遠すぎてあきらめました」

教室内は大爆笑。

講義が終わって廊下に出てみると、壁には本当にチョークで引かれた線が。
太陽系に比べて、恒星間の空間がいかに広大か、建物外壁の途中で途切れた線が物語っていました。

いま私は、移動プラネタリウムの出張投影や星のイベントを通じて、宇宙がいかに広く、流れる時間がいかに悠久であるかを話しています。
それを、あんなふうに子どもたちに伝えることができたら、どんなに楽しいだろう。どれだけのインパクトを与えることができるだろう。

今になって、
なんとなく聴講していたあの時間は、いろんなことを学べるはずだった貴重な時間ではなかったのか?
実はとてつもなくもったいないことをしてしまったのではないか?
なんて、ちょっと残念に思ったりします。
学生諸君、どんな講義が将来どんな役に立つか、本当にわからんぞ。しっかり勉強せいよ。

寿岳先生のご冥福を、心よりお祈りいたします。

| | コメント (0)

2012年1月29日 (日)

SNS

突然ですが、みなさんはSNSしてますか?

私は昨年からfacebookを始めて、たくさん友達ができました。それより前、知人に招待してもらって始めたmixiのほうでも、ボチボチと。
といっても、「はじめまして」の人はほぼゼロ。高校や大学の同級生、仕事関係のお知り合いなど、実際に面識のある人たちがほとんどです。

特にうれしかったのは、同級生たちと再会できたこと。当時私はあまり目立たない存在でしたが、みんなが自分のことを憶えていてくれたのがすごくうれしかった。
みんなのやりとりを見たり自分も投稿したりしているうちに、次々に懐かしい思い出がよみがえってきます。思わず、何年も開いたことがなかった卒業アルバムを引っ張り出してみたり!
功罪いろいろ言われるSNSですが、私にとっては、とても楽しくて懐かしくて、ホッと一息つける、ちょっといい場所になってます。

いま、私には小さな夢がひとつあります。それは、いつか、「とある人」とSNSでつながること。
それはもう、思いのほかすぐに実現しそうでもあり、まだまだ先のようでもあり。つながらない可能性の方が高いかもしれない。
それでも、もしかすると?なんて、どこかで期待している自分がいます。SNSには、そんな魅力もあります。

で、それは誰なのかって?それは言えませんよ、奥さん(笑)

| | コメント (0)

2012年1月23日 (月)

カーナビにプラネタリウムがついてたら楽しいかも

プラネタリウムつきカーナビ、ありそうでないですよね?
もうある?
iPhone/iPadなんかではあるでしょ?GPS機能ついてて、今いる場所の星空がわかるプラネタリウムアプリ。
たしか、携帯ゲーム機用のソフトも売ってたはず。

カーナビだってGPSで自車位置がわかるんだから、すぐできそうな気がする。
でも(私の知る限り)そういう機能がついてるカーナビはなさそうです。
車で星を見に行くとき、夜のドライブを楽しんでいるとき、カーナビが現在地の地図だけじゃなくて、いま見えている星空の案内をしてくれたら楽しいかも。ついでに、目的地の星空も表示できたらもっといいなあ。

現在地でも目的地でも、緯度・経度と日時がわかれば、見えてる星空を描画するのは難しくないからね。

カーナビソフトのメーカーさん、一緒に開発しませんか?(笑)

あっ、黙ってアイデアだけパクってリリースはナシね(爆)

120123

写真はもちろんイメージです。スターライトドリームの画面を埋め込んでみました。
こういうの、ほしいなあ

| | コメント (0)

2012年1月20日 (金)

マイコン入門でPC-8001に触れる

とあるウェブシステムの制作作業が佳境です。最近はわりと仕事部屋に「引きこもり」状態です・・・
昨年暮れにまとめた設計仕様に従って、年明けからページデザインとデータベースシステムの実装作業を開始。制作ページ数は60ページ以上ありますが、手を抜くことなく、1ページずつ丁寧に作りこんでいきたいと思います。

さて、先日そのウェブシステム案件の打ち合わせをしました。もう数年来のお付き合いになるエンジニアのかたと待ち合わせ。
このかた、ものすごく頭の回転が早くて、こちらの言いたいことをすぐに理解してくれるプロ。きっと天才です。いつもお世話になりっぱなし。
メールでのやりとりはあるものの、実際に会ったのは久しぶり。なんだかんだで1時間半以上話していました。
といっても、案件のことは30分足らず。あとの1時間以上は雑談だけど(笑)

その雑談の中で特に盛り上がったのは、昔のパソコンの話題。
いま、若い人にパピコンとかPC-8001とか言っても、知らない人多いでしょ?
他には、パソピア、FM8、クリーンコンピュータのMZ、ベーシックマスターなどなど。
電気屋さんのマイコンコーナーに居座ってBASIC命令や16進コードを打ち込んだ、とか、バス用ボード自作中に半田付けで目がかすんだとか、コンデンサの極性間違えて吹っ飛ばしたとか、なんとも懐かしい思い出話に花が咲きました。
よくできたグラフィカルなOS上で、マウスで自由に使える今のPCと比べたら、まさに隔世の感があります。真っ黒い画面で、BASICプログラムを実行することしかできなかった。でも、それが「自分でマニュアル操作してる」感ビンビンで、めちゃめちゃ楽しかったものです。

この話がわかって、思わず懐かしくなっちゃった人、おまけ画像をどうぞ。
昭和57年放送の「NHKマイコン入門」テキストでございます。オークションで見つけて、思わず買っちゃいました!

120119

そして、その中にある広告ページ。あの、PC-6001/8001/8801ですよ皆さん!
このページ、当時中学3年生だった私は確実に1000回以上は見ました(笑)欲しくて欲しくてね。
その後、初代PC-8801を買ってもらったときの感動は、今でも忘れません。

120119_2

このテキスト、このページを見たいだけで落札した気がするなあ(笑)

| | コメント (0)

2012年1月12日 (木)

終わらない恐怖

これは、自分の幼稚園の頃の記憶。
みんなそうだと思うけど、幼少時の記憶は極めて断片的です。
でも、これは鮮明に覚えていることのひとつです。

幼稚園には「おたより帳」があります。家庭と先生が連絡をとりあう手帳です。
園児のワタクシは、そのおたより帳をじーっと見ていました。

表紙には、ウサギさんのイラストが描かれています。通園帽をかぶり、通園カバンを肩からかけています。
よく見ると、そのウサギさんもおたより帳を持っています。
そのおたより帳の表紙にも、ウサギさんのイラストが描かれています。通園帽をかぶり、通園カバンを肩からかけています。
さらに、そのウサギさんもおたより帳を持っています。
そのおたより帳の表紙にも、ウサギさんのイラストが描かれています。通園帽をかぶり、通園カバンを肩からかけています。
さらに、そのウサギさんおたより帳を・・・

このおたより帳の表紙の中には、いったいどれだけのおたより帳が続いているのだろう?
だんだん小さくなりながら、無限冊のおたより帳が存在するのではないか?
身近に潜んでいた「終わりがないもの」を発見してしまい、それに恐怖を感じたのです。

ヘンな子ども(苦笑)

でもその恐怖は、今でも素粒子論や宇宙論の中に出てきます。
宇宙の大きさは137億光年だという。じゃあ、その外は?
宇宙の年齢は137億歳だという。じゃあ、その前は?
宇宙の最期は?その先は?
あらゆる物は原子でできているという。原子は素粒子でできているという。素粒子はクオークでできているという。
じゃあ、クオークは何でできてるの?

終わりがないって、果てがないってどういうことだろう。
極大の世界も、極微の世界も、人間が理解できるような終わりがない。
でも、理解できようができまいが、自分はこの世界に現実に存在している。

ずっと考えてると、怖くなってきます。
そういうの、私だけでしょうか?

| | コメント (0)

2012年1月 6日 (金)

まず、気持ちを落ち着ける。
以下、粛々と行う。

まず、××する 150万円。
そして、●●を作る 250万円。
次に、△△を買う 100万円。
そうそう、■■の資金を確保 100万円
さらに
○○を一気に処理する
当座の生活資金をストック
事業の運転資金をストック
子どもたちの教育資金をストック
老後の資産をストック
両家の両親へプレゼント
残りは、預貯金、寄付などなど

しめて、2億円。

・・・のはずでした。
しかし、今回もはかなく散った、年末ジャンボでした。

お客さんとの打ち合わせ帰り、寒風吹きすさぶ小さな売り場に立ち寄り、末等を換金するワタクシでした。

夢見ること プライスレス(泣)

| | コメント (0)

2012年1月 4日 (水)

パパの仕事

もうずいぶん前のことですが、中学生の娘から、パパの仕事について「インタビュー」を受けました。学校の課題で、親の仕事について調べるのだとか。

「いつからやっていますか?」
「はじめたきっかけは?」
「たいへんなところはどこですか?」

とまあ、ネホリハホリ。キミは芸能レポーターか!

ウチは、パパが平日の昼に家にいます。
もちろん、それが普通の家とちょっと違うことを娘たちは知っています。
これまでも、
「お父さんはいったいどんなお仕事をされているの?」
とよく先生や友達のお母さんに聞かれたらしい。

世の中、いろんな職業があるけれど、プラネタリウム出張上映という仕事は、間違いなく珍しいもののひとつ。彼女たちが、先生が、ご近所が、「?」と思うのも不思議じゃない。

最初は、そんな仕事をしていることをちょっと恥ずかしく思うこともありました。
でも、今は平気。
仕事の種類に優劣はなし。人に喜ばれるモノやサービスを提供して、対価をいただければ、それはすべて仕事です。
だから、胸をはってこの仕事をやる。
キミたちもそれぞれの環境でがんばり、それぞれの困難に立ち向かっている。それに負けないよう、パパもこの仕事を一生懸命がんばる。
今年も、そんな背中を見せていけたらと思います。

ウィルシステムデザイン、創業8年目。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
120104

| | コメント (0)

2011年12月31日 (土)

2011年 ありがとうございました

今日は大晦日。
いろいろなことがあった2011年が、もうすぐ終わろうとしています。

今年は、
「自分のやってることって何なんだろう?何の意味があるんだろう?」
「自分はいったい何ができるんだろう」
ずっとそのことを考えてきたような気がします。

こういう仕事をして、それで収入を得て生活しているけれど、
絶望的な震災被災地の映像、たちつくす人々の悲しみの姿を見るたびに、
「こんなことやってていいのか?」
と思い、
せめて今の自分にできることをやろうと、募金をしたり学用品を届けたりしても、
「こんな程度で何の役に立つのか?」
と思い。

みんなそうだったと思います。
起きたことの大きさと、自分の力の小ささのギャップを、痛感せずにはいられなかった。
アスリートや芸能人だけじゃない、みんな自分のやっていることへの意味づけが欲しかった。
それは、それぞれがこれまで通りの仕事、生活をするための言い訳だったかもしれないけど。
でも、そうやって再定義しないと自分を見失ってしまう気がして。

111231

部屋にあるスケジュールボードです。これから新年の予定が入っていきます。
事業の立ち上げ当初から使っているので、ずいぶん汚くなってきました。

来年は、どんな年になるのだろう?どんな予定を記していくことになるんだろう。
正直なところ、あんまりいいことが思い浮かびません。

でも、きっといいことたくさんあると信じて、今年を締めたいと思います。

今年1年、ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
みなさん、どうぞよいお年をお迎えください。

| | コメント (0)

2011年12月28日 (水)

文才・話才

定期的に巡回している、お気に入りのブログがいくつかあります。
ジャンルも内容も更新頻度もさまざまですが、みなさん文才があって、どれもおもしろい。そして、すごくうらやましい。

私も書くことは好きだし、このブログだって不定期更新ながらずいぶん長いことやってるんだけど、あんまりおもしろくない。
ツマには「言い回しが昭和の香り」とか言われるし。

プラネタリウムの解説もそう。
同じことを話しても、思わず聞き入っちゃう人、すごくうまい人がいる。
話才がある、とでもいえばいいのかな?すごくうらやましいです。

ラジオDJ、噺家、ニュースキャスターなど、話才豊かな人たちって、日ごろどんな研鑽を積んでいるんだろう?
特にラジオDJ。絶妙なトークでリスナーを引き込み、空気を作る。絶妙な間を作り、絶妙なタイミングで音楽を入れる。
派手な映像もなく聴覚だけの世界なのに、時間を忘れて楽しむことができる。

「見えているのは星だけ」という、極めて視覚情報の乏しいドーム空間は、ある意味ラジオに似ている気がします。
そこでの時間を楽しんでもらうためのノウハウも、きっと学べることがたくさんあるはず。

星を見て「きれい~」と感動してくれるのは、まあ2~3分てところでしょう。
その後は、やっぱりトーク次第です。派手な映像演出のないウチの投影なんか特にね。

お客さんの心に染み込むような、記憶に残るような投影解説。
いつかそんな解説ができる、「プラネタリウムDJ」になれたらいいなあ。

111226

| | コメント (0)

2011年12月27日 (火)

星や宇宙を学べる本

クリスマスも終わり、今年も残すところ約1週間となりました。早いですね・・・
プラネタリウムの出張案件も、今年はすべて終了しました。
某ウェブサイトの全面リニューアル作業が継続進行中ですが、年内には今年分の作業を終えられそうです。
(この案件は年明けから本格的な作業に入ります。2ヶ月以上を要する大規模なものです)

さて今回は、今年読んでおもしろかった「星や宇宙を学べる本」のご紹介です。
時間やお財布の制約で、あまり多く読めませんでしたが、今年の新刊を中心にいくつか。
年末年始、呑んだくれてるだけじゃもったいない!というみなさん、ぜひ手に取ってみてください。

★大宇宙SCALE
天体写真集、図鑑としてもすごくきれいで、見ていて飽きません。宇宙の広大さを仮想体験させてくれます。

★珍問難問・宇宙100の謎
子どもたちから、素朴で本質を突く質問をスドン!とされたときに助けてくれます(笑)

★宇宙は何でできているのか
物理の素養がないと少し難しいですが、素粒子物理学と宇宙論をつなぐ「小さくて大きな世界」を解き明かしてくれます。

★4%の宇宙
こちらも内容は難しいですが、膨張する宇宙やダークマターの謎に迫る天文学者たちの日々の葛藤が描かれたノンフィクション・ドキュメンタリーです。読み応えあります。

★天地明察
こちらも読み応えたっぷり。江戸時代に改暦事業に身を捧げた初代天文方・渋川春海の物語です。さすが人気作家だけあって、一気に読んでしまいました。2010年本屋大賞受賞作品です。

★基礎からわかる天文学
年末に購入しました。天文学の基礎を、一通り体系的に、少し本格的に学習したいという目的に適う良書です。

★ギリシャ星座周遊記
こちらも最近購入して、まだ開いていません。正月休みにゆっくりと読もうと思っています。写真家が見たギリシャ神話の里へ、テキストと写真で誘ってくれます。

こうやって並べてみて気づいたことがひとつ。
今年はプログラミング関連の本をほとんど買ってない。
AjaxやJqueryを体系的に学べる本が欲しいな。時流ってのもあるし、実際来年はこのスキルが必要なので。

でも、専門書って、とにかくイイ値段するんだよね。
なんの躊躇もなく専門書をドバッと買えるお財布を持ちたいものです・・・

| | コメント (0)

«星をずーっと眺めていると