免許制
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ここは、とある教習所。ふたりの大人の会話が聞こえます。
「おっ、免許とったんだ。よかったね」
「はい。使うかどうかわかんないけど、早めにとっておいたほうがいいと思って」
「へえ、さすがだね。こっちなんか、急に必要になっちゃってさー。慌ててとったよ」
「でも、間に合ったんですか?」
「うん。合宿だったから早く取れたんだ。なにせ時間がなかったから」
「こっちは教習所通いましたよ。さすがに実地研修は経験がないから難しいですね」
「そうそう。俺なんか、筆記はいいんだけど、実技で2回も落ちたし…」
「あはは。でも間に合ってよかったですね。無免許で捕まるなんてごめんだし」
「まあね。でも、実はいま免停中なんだ。それで今日は補習を受けに来たってわけ」
「え?どうして?」
「ちょっと乱暴に扱ってね、傷つけちゃったの」
「もしかして、全損?」
「いやいや、直ったけど。全損したら免許取り消しでしょ?」
「そっか…」
「でも、細かい違反で点数たまっちゃっててさ。注意義務違反とか。で、累積で免停…」
「気をつけなくちゃー」
「そういえば、キミの知り合いのあの人、限定解除できたの?」
「まだみたい。もう時間ないから、焦ってましたよ」
「最初にラクしようとするからだよ。いずれ限定解除しなきゃいけなくなるのに」
「そういえば、今度オートマ免許っていうのができるそうですね」
「なんか女性には人気らしいよ。わりと楽に取れるし」
「なるほど、最小限の教習でいいから、女性にとっては都合がいいんだ」
「でも、女性の免許取り消しも最近は多いみたい」
「ええ?ちょっと信じられないなあ。おかしいですよね」
「まったく。でもさあ、よく考えてみたら、この免許自体ちょっとおかしくない?」
「そうですね、確かにおかしな時代ですよね。子育てが免許制になるなんて・・・」
もちろん、この会話はすべてフィクションです。今のところは…
将来だって、こんなことになってほしくはないもの。でも、子どもが親の犠牲になる痛ましい事件事故のニュースを見るたびに「育児の資格が問われることになるんじゃないか?」なんて感じることも最近は多いのです。
子育ての環境も、親子の関係も、昔とはずいぶん様変わりしているのでしょう。昔の常識が今通じなくってきているのもまた事実。もしかしたら近い将来、本当にこんな会話が普通に聞こえてくることがあるかもしれません。
悲しいけど、「ありえない」って本当に言い切れますか?


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