2006年8月25日 (金)

天才は未来を予感するか?

いつもプラネタリウムの出張上映日誌をご覧いただきありがとうございます。

国際天文学連合が、「太陽系の惑星は8個」という案を採択しました。折りしも先日の八千代台イベントで上映した惑星の番組で、「惑星はこれまで9個と考えられてきましたが、今後はどうなるでしょう?まだまだ宇宙にはわからないことがたくさんあるのです」なんていう脚本を書きましたが、偶然にもそのとおりになってしまったようです。

さて、このニュースを知ってまず私が思い出したのは、実はホルストの組曲「惑星」。

最近ではこの組曲の中の「木星」が「ジュピター」として歌われたこともあって、クラシック音楽ファンならずともご存知のかたは多いでしょう。
この組曲、水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星の7曲で構成されていて、冥王星はありません。もちろん、この曲が作曲された当時まだ冥王星が発見されていなかったことが理由なのですが、長いこと「1曲欠けた組曲」のイメージだったのが、21世紀になって完全なものとなった、という感じでなんか興味深いです。

アインシュタイン方程式の宇宙項(1)もしかり、マーラー交響曲第8番のテキスト欠落(2)や歌曲「亡き子をしのぶ歌」(3)もしかり、天才と呼ばれた科学者や芸術家というのは、何か未来を予感する能力でもあるのでしょうか?もしかしたら単なる偶然かもしれないけど、それだけではすまない何かを感じていたのではないか?そんな気にもなります。
ちなみに組曲「惑星」の第1曲「火星~戦争の神」の完成直後には第一次世界大戦が勃発し、人々はこの曲の示した不吉な予感の的中にショックを受けたそうです…

あっ、もしかしてワタクシが八千代台イベントのために書き上げた脚本も予感?じゃあ、ワタクシって天才?
そんなわけないか(泣)

(1)アインシュタイン方程式の宇宙項
アインシュタインは、自らが一般相対性理論で打ち立てたアインシュタイン方程式が「宇宙は膨張・収縮する」という結論を出すことに納得がいかず、宇宙が一定不変となるように宇宙項と呼ばれる項を追加して方程式を「改ざん」した。後日アインシュタインはそれを「生涯最大の不覚」と嘆いたが、最近のインフレーション理論(宇宙創生を説明する理論)ではまさにその宇宙項に相当する力が宇宙創世期には働いていたという説が有力。

(2)マーラー交響曲第8番のテキスト欠落
この曲は大部分が独唱や合唱を伴った構成だが、中間部に長大なオーケストラだけの間奏部がある。マーラーはこの部分をもっと短くしようとしたがどうしてもできなかった。後年、曲のテキストにしたラテン語の原典には構文上どうしても必要な文章が欠落していることが判明したが、その部分がまさにマーラーが縮めることのできなかった間奏部に合致していた。

(3)マーラー歌曲「亡き子をしのぶ歌」
マーラーがこのタイトルの歌曲を作曲した4年後、愛娘マリアが4歳で急死。

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